Mindfulness – Meditation 理論1-
医師(健康のプロ)としての仕事に就く者はマインドフルでなくてはならない。完全にその場に心を注ぎ、本当の意味で耳を傾け、一人ひとりの患者の個性を見ようと努めねばならない。
私が強調するのは、批判的分析よりも価値を見いだすための探究、認知的知能よりも感情的知能、個々の学びよりもつながりの中での学び、話すことよりも聴くこと、競争よりも協同、自主自立よりも依存、排除するよりも包含することなのだ。
スタンフォード大学 マインドネス教室 – スティーヴン・マーフィー重松-
マインドフルネスにおける瞑想とは何か?
マインドフルネス瞑想では、呼吸や体の感覚に集中し、雑念が起きたときにはそれをnon-judgementally(ジャッジするのではなく、あるがままに)に認識して、現在の瞬間に戻ります (woods, 2014)。
ヘルスケアの場で使用されるマインドフルネス瞑想の最も一般的な形式は、1970年代後半にマサチューセッツ大学のJon Kabat-Zinによって開発された、非宗教的マインドフルネスに基づくストレス軽減(mindfulness-based stress reduction : MBSR)アプローチに基づいています。
過去20年間の研究で、MBSRアプローチで行われているストレスの軽減と健康の促進のためのマインドフルネス瞑想が、身体と精神の健康と認知能力に有益な効果を発揮することがわかってきた。その機序は依然として不明であるが、画像診断ではそれらの脳領域およびネットワークを明らかにし始めている(Tang, Hozel, & Posner, 2015)。
個人的には、このような概念は日本では昔からあります。
特に、森田療法や自己認知療法は共通する概念があると考えます。
マインドフルネス瞑想の7つの鍵
マインドフルネスとは、自分自身をその瞬間その瞬間に継続的に認識することです。現在の自分自身の状態を純粋に意識することが瞑想の目的です。
マインドフルネス瞑想の実践には、以下の7つの要素が含まれています。
Non-judging: 勝手に判断しない、
Patience: 色々と考えたくなるけど、静かに忍え耐ぶ、
Beginner’s mind: 初心、ビギナーの心(率直な態度を取る)、
Trust: 信頼、
Non-striving: 無理に行わない、
Acceptance: あるがままを受け容れる、
Letting go: 手を放す (カバット・ジン、2012年)。
Non-judging
判断しない、ありのままに受け容れるということ
瞑想中に生じる思考、音、物体、感情を(自身で勝手に)判断しないことです。
判断しないというのは、物事をありのままに見て受け入れること、そして(勝手に行動していないという)判断を認識することです。
これはコーヴィーの「7つの習慣」や、カーネギーの著者「人を動かす」でも出てきた概念で、相手の話を聴く時に応用され、勝手に判断しないというに応用されます。
Patience
静かに耐え忍ぶ
瞑想家は、未来や過去について色々と考えるたくなります。でも、現在の瞬間にとどまりま理続けるのです。効果的に瞑想する能力に、この静かに忍耐することも重要です。
Beginner’s mind
初心を思い出し、心を空っぽにする。たくさんのことが頭にあると、新しい考えを何も詰め込めない。
己を空にして己の考えにしがみつくのをやめれば、そこに空間が生まれ、真理が訪れる。自分を空にすれば、物事の本質を見極める洞察と理解を得ることができる。
Trust
自分の直感や認識や経験を信じることです。
Non-striving
無理をして、もがき苦しまず、あるがままの今の状態に目を向けます。
Vulnerability(弱さ)とは、自分の世界観や、「妥当」「正解」「明白」「普通のやり方」についての前提を根底から疑うことです。弱い立場にいるときには、自分の世界観が与えてくれる安心感を捨てねばならなくなります。だがその時こそ、他者や他のコミュニティ・文化の内側から世界を理解することが可能となります。
Acceptance
今現在の状態を受け容れることです。
Letting go
あるがままの状態。過去や未来への期待を捨て、結果に執着せずに瞑想のプロセスを信じることです。
VUCAワールドのリーダになるために
Vulnerability(弱さ)
優れたリーダーとは、自分の弱さを理解し、自分がつねに正しいことを認めず、微細管理をやめて権限を他の有能な誰かに委託できる。
Understanding(理解)
「足をとめて、見て、聴く」
真新しい視点を常に獲得し、解決策において柔軟でありつぐける
Connectedness(つながり、絆)
人々や状況にポジティブな面や性質を発見して、それをさらに伸ばすように働きかける
Adaptability(順応性)
あいまいな状況でも落ち着いていられること、箱の外に出て考えられること