Mindfulness – Meditation 理論2-
マインドフル瞑想の理論2です。
多くのヒトは毎日 To-Do Listに載っていることを日々こなすだけで疲れ果ててしまいます。「human being」ではなく、「human doing」として生きることで精一杯です。
しかし、それでは豊かなアイデアは浮かんできません。
Mindfulness meditation creates the possibility to shift from a doing mode to a being mode through the practice of attention and awareness (Kabat-Zinn, 2012).
でも、瞑想中には、どうしても頭の中で色々と考えてしまいます。
Williams and Penman (2011) によると、”Doing”と”Being”には7つの特色があります。
1. Being on automatic pilot versus conscious choice
ヒトは”doing mode”になると、行動は自動化され、なんの疑いもなく進んでいきます。自転車に乗ったり、ご飯を食べたり、歯磨きをしたり。。。
ヒトは”doing mode”でいることで、本当に大切なことや経験を見失っているかもしれません。(例えば、本当の幸せや大切なヒトは身近にいて、失って初めて知るといった。。)
マインドフルネスは、こうした意識や知覚を取り戻し、選択の余地や意図といったものをもたらせます。
2. Analyzing versus sensing
ヒトは”doing mode”の時には、分析し、思い出し、計画し、そして比較する行為をします。そして、起きている事象について、自身の頭の中で時間を費やしてしまいます。
しかし、’being mode’では、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚をフル動員し、今この瞬間に自身と世界で何が起きているのかを気づかせてくれます。
(踊る大捜査線)「事件は会議室で起きているのではない、現場で起きているのだ」
(コーヴィー「7つの習慣」)「勝手に相手の話を解釈し、批判したり、アドバイスを送ってはならない」にも応用される?
3. Striving versus accepting
ヒトは”doing mode”の時には、起きていることを判断し、比較します。そして何とかしようともがきます。
一方、”being mode”では起きていることをあるがままに受け容れます。
4. Seeing thoughts as solid and real versus treating them as mental events
ヒトは”doing mode”の時には、勝手にイメージし、創造し、妄想を作り上げていきます。
マインドフルネスでは、それらが自分の作り上げた単なる勝手な思考であることを教えてくれます。
5. Avoiding versus approaching
ヒトは”doing mode”の時には、起きていることを何とか解決しようともがきます。それが正しくない方向性の場合、ヒトはストレスを感じ、疲れ果て、最終的にバーンアウトしてしまいます。
“Being mode”では、心は個人が避けたいと思うもの(怒り・不安・恐怖など)に気づくことを促します。マインドフルネスは、恐怖、悲しみ、疲労、疲労を認識し、「うちなる声を聴くこと」を促します。この思いやりのあるアプローチは、否定的な感情の力を徐々になくしていきます。
6. Using mental time travel versus remaining in the present moment
記憶力と将来の計画を立てる能力は日常生活に欠かせません。
ストレスにさらされている人は、起こった悪いことだけを覚えていて、良いことを思い出すのが難しい傾向があります。”Doing mode”では、現在の気分によって人の心が偏ってしまうことがあります。個人は過去の出来事を思い出し、痛みを再認識し、将来起きうることに対して、その影響を事前に感じる傾向がある(予期不安やトラウマなど)。
瞑想は、現在の瞬間を生きるために、予期不安などの思考が起きたときに、意識的に「自身のうちなるものを見る」よう精神を訓練します。
7. Engaging in depleting versus nourishing activities
ヒトが “Doing mode” にあるとき、彼らは自分のキャリアやプロジェクトなどに捕らわれてしまうかもしれません。これらの目標は価値があるかもしれませんが、それらだけに集中し、自分の健康や幸福を無視していると、調子が良い時はOKです。でも、これらの活動が、自分の心や身体活動とバランスが取れていない場合、疲れてしまう可能性があります。
“Being mode”では、自身が疲れていると感じやすくすることにより、心と身体のバランスを回復できます。マインドフルネスは、サポートしてくれると感じるものを認識させることで、エネルギーや幸福を浪費するような生活を避けるのに役立ちます。