チャイルドシートはいつ前向きに変更するのか?10kgになった時ではありません!
さて、はじめて赤ちゃんが車に乗る際には、チャイルドシートは後ろ向き(Rear-facing seat)に設置します。でも、だんだんと大きくなってきた時に、前向きのシートに変更して会話を楽しみながら運転したいですね。
それでは、いつまでチャイルドシートは後ろ向きにすべきでしょうか?
後ろ向きに設置すべき推奨年齢は変更になった?
かつてアメリカ小児科学会では、2歳までは後ろ向きにチャイルドシートを設置すべきと推奨していました。しかし、その推奨は最近変更となりました。
それは、製品が推奨する重量規程の最も重い体重になるまで、後ろ向きに設置した方がよいと方針が変更となったのです!例えば、13kgまでの対応しているチャイルドシートならば、13kgになるまでは後ろ向きに設置した方が良いのです!
タイプ別チャイルドシート一覧表
年齢グループ | シートの種類 | アメリカ小児科学会ガイドライン |
乳児、2〜3歳 | 後ろ向き | 製品が推奨する最も重い体重になるまで、後ろ向きにすべき 日本人だと3歳ぐらいが目安 |
3〜6歳 | 前向き(ハーネス付き) |
後ろ向きのチャイルドシートの推奨を上回った後、 多くは30kgになるまで |
6歳〜12歳 | ブースター | 前向きのチャイルドシートの推奨を上回った後、 150cmを超えるまで使用 |
13歳以上 | シートベルト | 13歳以降の子どもも、車の後部座席に座るべき |
なぜ2歳を超えても、なるべく後ろ向きにチャイルドシートを設置した方がいいのか?
事故が起きた時に、前向きのチャイルドシートよりも、後ろ向きのチャイルドシートの方が安全であることが研究でわかっています。前向きではどうしても、首と頭が固定されないので、鞭打ち状態となってしまいます。
後ろ向きだと脚が背もたれにあたるのですが?
あかちゃんは脚を自由に曲げるので、伸ばした状態で脚が座席背もたれに着いたとしても問題ではありません。
アメリカ小児科学会からの推奨のおさらい
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Infants and toddlers should ride in a rear-facing car safety seat as long as possible, until they reach the highest weight or height allowed by their seat. Most convertible seats have limits that will allow children to ride rear-facing for 2 years or more.
(訳)0-2,3歳までのお子さんは、体重・年齢が製品の推奨の最も重い時期になるまで、後ろ向きのチャイルドシートにできるだけ載せるべきです。多くは2歳以上まで使用できます。 -
Once they are facing forward, children should use a forward-facing car safety seat with a harness for as long as possible, until they reach the height and weight limits for their seats. Many seats can accommodate children up to 65 pounds or more.
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When children exceed these limits, they should use a belt-positioning booster seat until the vehicle’s lap and shoulder seat belt fits properly. This is often when they have reached at least 4 feet 9 inches in height and are 8 to 12 years old.
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When children are old enough and large enough to use the vehicle seat belt alone, they should always use lap and shoulder seat belts for optimal protection.
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All children younger than 13 years should be restrained in the rear seats of vehicles for optimal protection.